この写真がそうというわけではないけど、先日大木のようなキンモクセイを見つけて驚いた。10メートル近くあったんじゃないだろうか、ここまで大きくなるまでにいろんなものを見てきたんだろうな。
…それはそれとして(笑)
野菜が売れるか売れないか。
そこには様々な要因が絡まって結果が生まれるわけです。
丁寧な調整(製?)―収穫した野菜を見栄えよく整える―、袋詰め、価格設定、何よりそれ以前にオイシイ野菜を育てるということ。
それはまぁ当たり前と言えば当たり前のことなのですが、それとは別に大きく関わってくるのが、需要と供給のバランス。
要するにキュウリは夏に食べるもんだけど、皆がつくる時期を避けて例えば春先早く或いは秋頃に収穫できるようにつくる、とかね。
旬の時期を若干ずらす、とも。そんなことすると確かに売れるのですよ。
どうしても野菜をつくる人が同じ地域内にたくさんいれば、野菜が収穫できる時期は皆同じだものね。それを避けるのは、技術であり経営戦略、なのでしょう。
でもなぁ、やっぱり旬の時期に食べる野菜が一番オイシイんだよなー。
菜っ葉もんに虫がつくのはその菜っ葉の体力がバリバリ万全じゃないから。
本当に元気がいい野菜なら、虫も食べないもんです。
人間だって元気がいい時は風邪ひかないでしょう。
万全の体力、つまり生育に最適な環境を整えるためには作付時期の見極めは大切で、本当に元気が良くてオイシイ野菜!を育てるためにはやっぱり旬の時期を外さないこと。
当たり前のことを当たり前にやるだけ、とは僕のお師匠さんの口癖でしたが、野菜の適期を外さずにつくるということは売れない時期にあえて収穫時期をもってくということでもあって、そういう意味では何とも言えないことなのだけれども。
でもやっぱり食べ物である以上、一番オイシイ時期に食べたいものだし、一番オイシイ時期に食べてほしいものです。
メニューが先にありきの料理生活ももちろん楽しいけど、食材を見てから料理を考える生活は楽しくてそしてオイシイ。
それって農に関わる人の醍醐味なんだよな。
(じゅん)