野菜に全く無関係な話再び。
うろ覚えすぎるが、先日何かのメディアで大阪大に安置されてる南方熊楠の脳について書かれてた―書かれてたって記憶があるなら新聞からの情報かな、新聞取ってないけど―。
南方熊楠は知の巨人と評されるなんちゃら学者―民俗学であり博物学であり、有名どころでは粘菌研究の生物学であり―であるが、彼にはわけのわからん行動がたくさんあって、現在でもその逸話はいろいろと伝えられている。
わけのわからん行動にとどまらず、わけのわからん能力もたくさん持っていたらしい。
詳しくはウィキでどうぞ→
【南方熊楠】
そのわけのわからん能力と言おうか、特異性が発揮されるひとつのきっかけのような現象として、どうやら彼は少年期だか青年期だかにひたすら幻覚を見続ける毎日を送ったことがあるらしい。
幻覚を見続けたことが特異性の発揮につながったのかどうか、それこそよくわからんが南方熊楠は死後自分の脳みそを調べてみてくれと検体(検脳みそ?)として大阪大に差し出すことにした。
その結果、調べられた彼の脳みそは前頭葉だか側頭葉だか、とにかく何とか葉に一般的な人の何とか葉には確認できない“何らかの突起物?”が付いていた、らしい。
らしいとか何とかとか、あまりにも抽象的な話でごめんなさい。
その“何らかの突起物”が南方熊楠に幻覚を見せた原因なのではないか、と大阪大の研究者は結論づけた。
何故そう結論づけたのかというと、こうした突起物は歴史に名を残すような人物にもそこかしこに見られたものであるから、みたいだ。歴史に名を残すような人物―幻覚を見るというキッカケがあってから歴史上に姿をあらわしたような―とはいったいどんな奴だ、というと例えばジャンヌ・ダルク。
ジャンヌは言わずと知れたオルレアンの少女、百年戦争の英雄。
彼女の幻覚とは何ぞや。
これまた言わずと知れた神の啓示。ジャンヌの場合、大天使だったか。
実はジャンヌ・ダルクの神の啓示が、一般的でない脳みそによるもの、だとする話はわりかし有名な話で、他にもこの超越的な体験をした―幻覚を見るとか―人物にも同様に一般的でない脳みそを持ってたみたいだ。
このメディアの話を何で覚えてたかというと、こうした超越的、超常的な体験―幻覚を見る、幻聴をきく等―が、どこぞの研究機関では“体験”できる装置を持っていて、インスタント脱一般人、のようなことができるらしい、という情報があったから。
うー、インスタント脱一般人。
科学って恐ろしい!
聖人ジャンヌ・ダルクの神の啓示を、科学的に体験できる。ニーチェじゃないが、神はまさに“死んだ”?
まぁでも、その幻覚を神と結びつけられたのはジャンヌ・ダルクであればこそ。幻覚や幻聴を何かとリンクさせるのは、人の素質というか思考によるものが大きいのだろうから、科学的に“体験”したから聖人になれる、というのは別の話なのだろうけど、いずれにしろ超越“体験”現象を模擬的にしろ人間が生み出すことができる、というのは何だかおっかない。
つい最近、どこぞの大学で大麻を売りまくってた学生の裁判沙汰があったけれども、大麻やドラッグと違い、それは合法的なもので、よくは知らないが中毒性もないのだろうから世間的には許されることなのだろう。
でもでも、これはやっぱり不倫じゃあなかろうか。
別に特定の宗教を信じてはいないけれども、神はいる、と思ってたほうが根拠はないが健康的な気がするなぁ。
野菜に話かけると、野菜もイキイキしてくる、とはよく言うが、野菜に話しかけた結果野菜がイキイキしてくるのは「これが原因です!」って科学的に説明されたら何ともまぁ味気ない。
マトリックスの世界はひょっとして目前なのかもしれないけど、やっぱり、濁れる田沼いまは懐かし、と感じる心は持ってたいものだとぞ思う。
うんぬん。
(じゅん)